リハラボ

知っておくと役に立つリハビリの知識を紹介

リハビリ床からの立ち上がりの評価

はじめに

急性期、回復期等どの病期で関わっていても退院間際や外泊前等に転倒時の対策や和室

などでの生活を想

定して床からの立ち上がりを評価するのではないでしょうか。もちろん、床からの立ち上がりを評価する

ということは床に降りていく動作も確認しないと成立しません。

今回は、床上動作の評価のポイントを順を追って確認していきたいと思います。

 

床へ降りていく動作

床へ降りていく動作、座っていく動作の全体像を考えるとまず、①立位保持が可能か②しゃがんでいく可

動域、立位バランスがあるのか③横座りが可能かの3点がポイントになっていきます。床に降りること

ができれば床からの起立はビデオの逆再生のように起立までの動きは可能と考えることもできます。

 

1 立位保持が可能か
まず、立位が保てるのかどうかという点が重要です。不安定な場合は椅子から座った所から行う、支持物のある中での動作となります。

 

2 しゃがんでいく動作
次に、立位から床面に向かってしゃがんで行く動作を評価していきます。重心位置が高い所から低い所へと移っていくので下肢筋の遠心性収縮も要求され、バランス能力が要求されます。10㎝台や20㎝台などを使ってしゃがむことが出来るか、起立できるか評価してみても良いと思います。

また、あらかじめしゃがんで行く動作に必要な関節可動域があるのかも確認しておく必要があります。特に股関節、膝関節、足関節の屈曲方向への可動性は重要です。それによってどこまでしゃがんで行けるかも変わってきます。

 

3 横座りが可能か
床に降りていく動作の中で必要となってくるのが横座りの能力です。もちろん、正座や屈むようにして座る人もいると思いますが機能的な動作ではありません。しゃがんでいく中で、手を床に着き片膝立ちや四つ這いになりそこから横座りをしていくことが安全に床に降りていく動作です。ここでも、股関節の可動域を確認しておく必要があります。

 

床からの起立

床に降りていく動作を巻き戻して行う動きになります。ポイントとしては、座位から片膝立ちや四つ這いに姿勢を変換していくところと2番目の足をステップして立つことができるかが重要です。

 

 

1 座位からの姿勢変換
横座りや胡坐から四つ這いや片膝立ちになっていく動作が床から起立するために重要な動作です。立ちにくい場合は椅子や台に両手を置き、体幹を起こした中でやると楽に起立できます。四つ這い、片膝立ちいずれにしても、臀部支持での座位から膝に重心を移していく必要があります。難しい場合は、臀部の移動を介助する必要があります。

 

2 2番目の下肢のステップ
四つ這いからステップし片膝立ちになります。そこから、ステップした方の足に重心を乗せて、2番目の足もステップし両足で立っていきます。その時に2番目の足をしっかりステップできるかが重要です。ここでバランスを崩すと尻餅をついたり、側方に転倒する恐れがあります。

 

まとめ

床に降りていく動作、床からの起立に分けて床上動作を確認しました。それぞれの動作の構成要素をおさえて動作を評価していくことは大切です。床上動作は、重心の上下動を伴いバランス能力を要求され、身体の柔軟性も必要な動作です。普段の関わりの中で、どうゆう風に床上動作を行いそうな患者さんか常に意識しながら関わっていくことが大切です。

最後に、転倒対策として床からの起立を確認する人が多いと思いますが、骨折しているかもしれないようなひどい転倒の場合は動くことによる骨折を避けるため、そのまま動かないで助けを呼ぶ、救急車を呼んでもらうなど動かないことも患者さんに教える必要があります。