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シンスプリント

最近すねを押すと痛い」、「痛みが少し楽になってもまたすぐに痛みが出る」、「走ったり練習したりすると痛い」、「骨がきしむ感じがする」このような訴えはシンスプリントの典型的な症状になります。

走るスポーツをする人に多く、再発しやすいケガでもあります。

今回はシンスプリントについて解説していきます。

 

シンスプリントの症状

シンスプリントは、正式名称を「脛骨過労性骨膜炎」と言います。

運動時や運動後にすねの骨の内側に痛みがでます。

マラソンやサッカーなど走ることが多いスポーツを行っている人に多く発症し、最初は運動後にすねの内側の違和感から始まります。

我慢して運動を続けていると、どんどん悪化して痛みも強くなっていき、スポーツ自体ができなくなります。

さらにひどくなると運動しなくてもうずくような痛みが続くこともあります。

放っておくと痛みが残りやすく、早期からの治療が大事になります。

 

原因

すねの骨の周りにはたくさんの筋肉が付着しています。

シンスプリントの原因は走ったりジャンプしたりするとそのたびに筋肉が収縮して、付着している部分にストレスが加わります。

そこがオーバーユースになるとストレスが加わる部分に痛み炎症反応が起こってきます。

特に「ヒラメ筋」や「後脛骨筋」と言われる筋肉は走ったりジャンプしたりする時に、よく使われる筋肉です。

これらの筋肉が積み重なるストレスによって柔軟性が低下してしまうと、痛みを引き起こしてしまうと言われており、筋肉の柔軟性の確保が重要になってきます。

また練習量や走る環境、身体的特徴もシンスプリントを引き起こす要因になってきます。

 

①練習量

同じ動作を繰り返すような練習方法が多ければ多くなるほど危険性が高くなります。

 

②走る環境

アスファルトなどの固い地面はグラウンドなどに比べ足への衝撃が大きくなるため発生しやすくなります。

また、靴底がすり減っていたり柔軟性のない靴を履いていたりしてもなりやすいと言われています。

 

③身体的特徴

まず基礎的な筋力やバランス、体の柔軟性などが低下している人は発症しやすいです。

さらに、足部にはアーチと呼ばれるものが元々存在します。

足のアーチとは走ったり着地したりした時の衝撃を吸収する機能と地面を強く蹴るための機能があります。

みなさんがよく知っている偏平足とはこのアーチがつぶれてしまっている状態です。

足首や足の指の筋肉の柔軟性や筋力が低下してしまうと、アーチ機能が崩れてしまい衝撃吸収できなくなってしまいます。

さらに床を強く蹴る機能も失ってしまうため、より筋肉を強く収縮する必要があり、衝撃も大きくなってしまいシンスプリントになりやすくなってしまいます。

 

治療

シンスプリントの治療は、まずは安静にして運動量を抑えたり運動を中止したりして患部への負担を軽減します。

負担を減らすためにテーピングをするのも効果がありますが、痛みが少なくなったからと言って無理に運動をしてしまうと逆効果になってしまうので注意しましょう。

痛み出してすぐの急性期では、炎症を抑えるためにアイシングをしていきます。

炎症が治まったら少しずつストレッチをして筋肉の柔軟性を高めていきます。

筋肉は上述した「ヒラメ筋」、「後脛骨筋」などを含むふくらはぎとすねの内側の筋肉を中心にストレッチしていきます。

指によるマッサージも効果的です。

また足首の動きが悪いと筋肉にかかる負担も大きくなるため、足首を回したり上下左右に動かしたりして可動域を保つようにしましょう。

ふくらはぎの筋力強化も重要になってきます。

またタオルギャザーと言われるタオルを足の指でたぐり寄せる方法も足趾の筋力を高めることができるためとても重要になってきます。

タオルギャザーにより足のアーチの確保衝撃吸収にもつながります。

 

まとめ

今回はシンスプリントについて解説していきました。

シンスプリントは走ることが多いスポーツをしている人に多い疾患です。

重症化すると痛みがなかなか取れないので早期発見が重要になってきますが、軽症である時は運動できてしまうため病院を受診せず、重症になってから受診する人が多いのも特徴の一つです。

治療には患部の負担の軽減ストレッチ筋力トレーニングが重要になってきます。

特にアーチ機能の確保衝撃吸収という点において大事になってきます。

症状を重症化させないためにも、すねの内側に違和感があったら早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。